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コラム
2025.06.18
建築とキノコ
建築とキノコ
一見すると何のつながりも無いような「建築」と「キノコ」ですが、色々な方面から関わりを持つ関係性にあります
その中で特徴的なものをお伝えできればと思います
キノコからは構造について学ぶことが出来ます
キノコの傘は、最小限の材料で最大限の強度を実現する自然界での素晴らしい構造をしています。中空の柄(ステム)と薄い傘の組み合わせは、重量に対する強度比が非常に高く、現代建築における軽量構造設計の理想的なモデルとなっているようです。
近年注目されているシェル構造やグリッドシェル建築は、キノコの原理を応用したものに近いと言えます。
また、キノコは「建築材料」としても注目されています。
正直どのようにして建築材料として使うんだと思われますが、ニューヨークを拠点とするエコベイティブ・デザイン社はキノコの菌糸体を用いた「断熱材」や「レンガ状の建材」を開発し、実際の建築プロジェクトで使用されているそうです。
こちらの建物は、オランダで開催されたデザインウィークでは「キノコの壁」が張り巡らされたパビリオンが披露されました。
キノコの建築や家具を製作する製作するオランダ発の建築会社「クロウン・デザイン」とオランダのクリエイターネットワーク「カンパニー・ニュー・ヒーローズ」との共同制作です。
特徴として、キノコブロックはコンクリートよりも硬く軽量で、菌糸体はグラスファイバー断熱材よりも優れているほか、耐火性・耐水性を持ち合わせているといわれています。
建物は生きていると表現されることがありますが、本当の意味で建物が生きているものになるかもしれません
建物は新築にしかり、色々な成長をしていると思いますが自然の一部として住宅が考えられる日も遠くないのかもしれません。
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