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コラム 2026.09.18

新潟の冬前に、我が家を見直しませんか

Special20260917

新潟も少しずつ秋らしくなってきました。

日中はまだ暑い日があるのに、朝はちょっと肌寒かったり、夕方になると急に涼しくなったり。
ついこの前まで冷房をつけていたのに、気がつけば長袖を出している。
そんな季節になってきました。


この時期になると、家の中でも夏には気にならなかったことが少しずつ見えてきます。

朝起きて廊下に出たら、思ったよりひんやりしていた。
窓の近くに座っていると、なんとなく冷たい。
洗面所へ行くと、リビングとの温度の違いを感じる。

まだ暖房をつけるほどではないので、「まあ、こんなものかな」で終わってしまうことも多いと思います。

でも、この小さな「ちょっと寒いな」が、実は我が家のことを知るヒントになります。


本格的な冬が来る前の秋。

今年は少しだけ、いつもの家を見直してみませんか。


暖房をつけているのに、なんだか寒い

冬になれば、暖房をつける。

当たり前のことですが、暖房をつけていても「なんとなく寒い家」はあります。

エアコンの設定温度を見ると20℃以上ある。
それなのに、ソファに座っていると足元が寒かったり、窓の近くに行くとスーッと冷たい感じがしたり。

「暖房をつけているのに、どうして寒いんだろう?」

そんな経験はないでしょうか。


実は、私たちが感じる暖かさは、部屋の空気の温度だけで決まるものではありません。

窓や床、壁などが冷えていると、室温がそれなりにあっても寒く感じることがあります。

そこで関係してくるのが、家の断熱と気密です。

少し難しそうな言葉ですが、考え方はそれほど複雑ではありません。

断熱は、外の寒さを家の中へ伝えにくくすること。

気密は、家のすき間をできるだけ少なくすること。

せっかく暖房で暖めるなら、その暖かさをできるだけ逃がさない。

暖房をどんどん強くする前に、家そのものを寒さの影響を受けにくくしておく、という考え方です。

りさいずが高断熱・高気密を大切にしているのも、単に性能の数字を良くしたいからではありません。


寒い朝に布団から出るとき。
リビングから洗面所へ行くとき。
お風呂から上がったとき。

そんな毎日の何気ない場面で、「寒い!」を少しでも減らしたいからです。


冬になる前に、窓の近くへ行ってみる

家の中で寒さを感じやすい場所のひとつが、窓まわりです。

秋になって朝晩の気温が下がってきたら、一度、窓の近くに立ってみてください。

なんとなく冷たい空気を感じる窓はありませんか。


そして、去年の冬のことも思い出してみてください。

朝になると窓がびっしょり。

タオルで拭いて、次の日の朝もまた拭いて……。

新潟では、そんな冬を毎年繰り返しているご家庭もあると思います。

「冬なんだから結露するのは仕方ない」

と思ってしまいがちですが、毎朝窓を拭くのも結構な手間です。
窓枠やカーテンなどが湿った状態が続けば、カビなども気になります。

結露には、室内と外の温度差や湿度、換気、窓の断熱性能など、いろいろなことが関係しています。

なので、結露を見つけたからといって、すぐに「窓を交換しなければ」と考える必要はありません。

まずは、

「この窓だけ毎年すごいな」

「北側の部屋は特に結露するな」

「寝室は朝になるとびっしょりだな」

くらいで大丈夫です。


どこで、どんなことが起きているのか。

毎日その家で暮らしているからこそ気づけることがあります。


秋晴れの日は、太陽の暖かさを家の中へ

新潟の秋晴れは気持ちがいいですよね。

夏は「あまり入ってきてほしくない」と思っていた日差しも、涼しくなってくると暖かく感じるようになります。

晴れた昼間はカーテンやブラインドを開けて、日差しを家の中へ。
夕方になったら閉めて、暖かさをできるだけ逃がさないようにする。

とても普通のことですが、これも家を暖かくする方法のひとつです。


新しく家をつくるときには、もう少し先まで考えます。

夏の強い日差しは、庇や軒などを利用してできるだけ遮る。

反対に、冬の低い位置から入る日差しは室内へ取り込む。

そのために、家の向きや窓の位置、大きさなどを考えていきます。

設備をたくさん使って快適にするだけではなく、太陽や風の力も借りる。

りさいずが家づくりで大切にしていることのひとつです。


新潟の冬は、毎日気持ちよく晴れてくれるわけではありません。

だったら、晴れた日に使える太陽の暖かさは、上手に使った方がいい。

そんなシンプルな考え方です。


リビングだけ暖かければ大丈夫?

冬の家で気になるのは、部屋そのものの寒さだけではありません。

リビングは暖かいのに、一歩廊下へ出ると「寒っ」となる。

顔を洗おうと洗面所へ行くと、もっと寒い。

お風呂に入るために脱衣室へ行くのが、ちょっと嫌になる。

新潟で暮らしていると、珍しい話ではないと思います。


長くその家に住んでいると、「冬なんだからこんなもの」と慣れてしまうこともあります。

でも、毎日暮らす家だからこそ、こうした家の中の温度差はできるだけ小さくしたいところです。

特にお風呂へ行くときは、

暖かいリビングから廊下へ出て、寒い脱衣室で服を脱ぎ、暖かい浴室へ入る。

短い時間の中で、温度の違う場所を行き来しています。


若いうちはあまり気にならなくても、年齢を重ねると「この寒さ、何とかならないかな」と感じるようになることもあります。

家全体をいつでもまったく同じ温度にする、という話ではありません。


「ここだけすごく寒い」という場所をなるべくつくらない。

それだけでも、冬の暮らしやすさは変わってきます。


暖房をつけた後より、「消した後」を見てみる

寒くなって暖房を使い始めたら、一度気にしてみてほしいことがあります。

暖房を消した後、部屋はどのくらい暖かいままでしょうか。

しばらく暖かさが残っていますか。

それとも、すぐに「寒くなってきたな」と感じるでしょうか。


暖房器具がどれだけ部屋を暖められるかも大切ですが、暖めた熱をどれだけ家の中に残しておけるかも大切です。

断熱が十分でなかったり、すき間が多かったりすると、せっかく暖めた熱が外へ逃げてしまいます。

すると、設定温度を上げたり、暖房を長くつけたりすることになります。

暖房を強くすれば、もちろん暖かくはなります。

でも、その分エネルギーを使いますし、毎月の光熱費も気になります。


できるだけ少ないエネルギーで、無理なく暖かく暮らす。

これは、住む人にも、環境にも、家計にも関係することです。


「家全部を直さないとダメ」ではありません

ここまで読むと、

「うちも寒いけど、大がかりなリフォームまでは考えていないな」

という方もいると思います。


もちろん、家全体を直すことだけが答えではありません。

窓を見直すことで変化を感じられる家もあります。

床や壁の断熱を考えた方がいい家もあります。

あるいは、寒さとは別のところに暮らしにくさの原因がある場合もあります。

たとえば、子どもたちが独立して、今は夫婦二人暮らし。

2階には子ども部屋がそのまま残っているけれど、普段はほとんど使わない。
それでも寝室が2階にあるので、毎日階段は上り下りしている。

そんな家なら、これから先も今までと同じ使い方を続けるのが一番いいとは限りません。


寝室や収納、水まわりなどを1階にまとめて、普段の生活を1階中心にする。

家を建て替えなくても、今ある家をこれからの暮らしに合わせて整えていく方法があります。

古くなったから全部新しくするのではなく、今の家を見ながら必要なところを考える。


まだ使えるものは使う。

気に入っているところは残す。

困っているところには、きちんと手を入れる。

そんな考え方も、リノベーションの良さだと思っています。


秋のうちに、我が家をひと回り

本格的な冬が来る前に、一度家の中と外を見て回ってみるのもおすすめです。

エアコンのフィルターは汚れていないか。

窓やサッシに気になるところはないか。

換気口が家具などでふさがれていないか。

カーテンの裏側にカビはないか。

外へ出たら、雨どいや外壁、屋根なども見える範囲で確認してみる。

専門的な点検をする必要はありません。

「あれ、ここ大丈夫かな?」

と思うところがあったら、スマートフォンで写真を撮っておくだけでも十分です。


そして、もうひとつ。

去年の冬を思い出してみてください。

家の中で、一番寒かったのはどこでしょう。

毎朝結露していた窓はありませんでしたか。

暖房をつけても、なかなか暖まらない部屋はありませんでしたか。

足元がずっと冷たかった場所はありませんでしたか。

毎日その家で暮らしている人だから分かることが、意外とたくさんあります。


家だけではなく、そこで暮らす人を見る

築年数や家の広さが同じでも、そこで暮らしている人が違えば、困っていることも違います。

寒さが一番気になる人もいれば、毎月の光熱費が気になる人もいます。

収納を何とかしたい人もいれば、階段の上り下りが少し大変になってきた人もいます。

小さな子どもがいるご家庭と、夫婦二人で暮らしているご家庭でも、使いやすい間取りは違います。

だから私たちは、

「築○年だから、この工事をしましょう」

と簡単に答えを決めるのではなく、まず普段どんな暮らしをしているのかを知ることが大切だと思っています。


今、何に困っているのか。

どこが気になっているのか。

そして、これからどんなふうに暮らしていきたいのか。

話を聞いてみると、最初に考えていた工事とは違う方法が見つかることもあります。

家に人が合わせ続けるのではなく、暮らしが変わったら、家の方を少し合わせていく。

住まいの見直しは、そんなところから始めてもいいのではないでしょうか。


「新潟だから寒い」は、どこまで仕方ない?

新潟の冬が寒いことは変えられません。

冷たい雨の日もあれば、雪が積もる日もあります。

どんよりした空が続いて、「また今日も天気悪いね」なんて会話をするのも、新潟の冬ではよくあることです。

でも、

「新潟なんだから、家の中も寒くて当たり前」

というわけではありません。

窓を見直す。

断熱をする。

家のすき間を減らす。

太陽の熱を上手に取り入れる。

家の中の温度差をできるだけ小さくする。

家のつくり方や整え方で、できることはあります。


りさいずが高断熱・高気密や省エネを大切にしているのも、性能の数字だけを追いかけたいからではありません。

朝、寒くて布団から出たくない。

お風呂へ行くたびに、脱衣室で「寒い」と言う。

毎朝、結露した窓を拭く。

暖房をつけっぱなしにして、今度は光熱費が気になる。

そういう毎日の小さな負担を、住まいのつくり方でもう少し減らせたらと思うからです。


住む人に無理をさせない。

エネルギーも使いすぎない。

家計にもできるだけ無理をさせない。

それが、りさいずの考える「やさしいおうち」につながっています。


この秋、「ひとつだけ」見つけてみませんか

家のことを見直すというと、

「リフォームしなきゃいけないのかな」

「結構お金がかかるのかな」

と考えてしまうかもしれません。

でも、今すぐ何かをする必要はありません。

まずは、この秋ひとつだけ、

「我が家の冬、ここがもう少しこうだったらいいな」

と思うところを見つけてみてください。


毎朝結露する窓かもしれません。

寒い脱衣室かもしれません。

ほとんど使わなくなった2階かもしれません。

毎月の光熱費かもしれません。

そこからで十分です。


家は、建てたときの暮らしにずっと合わせ続けなければならないものではありません。

子どもが成長したり、夫婦二人の生活になったり、年齢を重ねたり。

暮らしが変われば、ちょうどいい住まいも変わっていきます。

だからこそ、「何を直すか」を決める前に、今の暮らしを見てみる。

そして、これからどう暮らしていきたいのかを考えてみる。


新潟の短い秋。

本格的な冬がやって来る前に、いつもの我が家を少しだけ違う目で見てみませんか。

そこで見つけた「もう少しこうだったらいいな」が、これからの暮らしをもっと心地よくするきっかけになるかもしれません。

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