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コラム 2026.03.21

LIXIL「住まいStudio TOKYO」体感レポート

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「断熱性能が健康に直結する」——工務店を経営する私でも、お客様にその実感をうまく伝えられているか、正直なところいつも自問しています。先日、スタッフと一緒にLIXILが運営する体感型ショールーム「LIXIL 快適暮らし体験 住まいStudio TOKYO」(東京・新宿)を訪問し、その答えのひとつを見つけてきました。


施設のコンセプトは「住んでから悩んでも、解決は難しい」。これから家を建てる方に、健康的で気持ちの良い家とはどんな家かを実際に「体験」していただける場として誕生したショールームです。 lixil「一度建ててしまうと簡単に取り替えができないもの」をテーマにした映像からスタートし、工務店側の私たちにとっても改めて身が引き締まる入口でした。


訪問のメインは「Studio 冬」エリア。昭和55年基準の「昔の家」・平成28年基準の「今の家」・HEAT20 G2の「これからの家」という断熱性能の異なる3つの部屋を、真冬を想定した環境(室外温度0℃設定)で実際に行き来しながら比較体感できます。


エアコンを20℃設定にした同条件で、昔の家に足を踏み入れた瞬間、足元の冷たさと窓際の冷気が体に刺さります。壁のサーモカメラ映像では窓や壁面が真っ青に映し出され、年間暖房費は28,000円。一方、「これからの家」では足元まで均一に暖かく、暖房費はわずか7,000円——約75%の削減です。3部屋の温度データを見ると、昔の家では暖房室と非暖房室(トイレ・廊下)の温度差が最大11℃に達し、これがヒートショックのリスクを高めることを数字で確認できました。「これからの家」では同差が5℃以内に収まっており、住宅断熱が「ゼロ次予防」として健康を守る力を持つことをあらためて実感しました。


夏のスタジオでは、南からの強い日差しや西日の照り込みを再現したリビング環境で、日差し対策の重要性を体感。窓比較コーナーでは、フレーム素材やガラスの種類によって変わる断熱性をサーモグラフと手触りで確認できます。 lixilアイスクリームに差し込まれたスプーンの素材をサーモカメラで当てるクイズ展示は、熱伝導の違いをユーモラスに体験できる仕掛けで、スタッフ一同も思わず盛り上がりました。


生涯住居費の試算でも、「これからの家」は建築費こそ400万円高くなるものの、35年間のトータルコストは「今の家」より122万円安くなるというデータが示されており、断熱投資の合理性を数字でも裏付けています。


施設は完全予約制で、平日は工務店・ビルダーを通じた申込みが可能です。 lixil所在地は新宿・住友不動産新宿グランドタワー7Fで、アクセスも良好です。


LIXIL「住まいStudio TOKYO」


「百聞は一見に如かず」ならぬ「百見は一体感に如かず」——私たち工務店が言葉で伝えるよりも、お客様自身が体で感じることの説得力は圧倒的です。家づくりをご検討中の方には、ぜひ一度足を運んでいただきたい施設です。そして私たち作り手も、この体験を提案の質向上につなげていきたいと思います。


野口


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