素材、スタイルをミックスして自分好みに

インテリアでもファッションでも、ナチュラルスタイルは大人気です。自然と共生してきた日本人の志向に合っているのかもしれません。でも、定番と言っていいスタイルにも、それなりに流行があるのです。

ナチュラルスタイルは、インテリアの定番と言えるスタイルです。床は明るい色のフローリング、壁や天井は白、家具は木を用いたもの。全体の基本となる色合いは白・ベージュ・ライトブラウン。装飾的なデザインではなく、すっきりとシンプルなのが特徴です。

やわらかな印象であたたかみも感じられ、年齢性別を問わず日本人に人気があり、住宅のインテリアに多く取り入れられています。たとえば、住宅メーカーの商品カタログに掲載されたインテリア写真を分析すると、60%近くがナチュラルスタイル。次点のモダンスタイルは14%ですから、ずいぶん開きがあります。ナチュラルスタイルがダントツ人気、というわけですね。

とはいえ、ナチュラルスタイルとひと口に言っても、実はかなり幅があります。フローリングは必ずしも明るい色ばかりが選ばれているわけではなく、やや暗めの色の場合もあります。2017年は、グレーが流行っていたので、グレーの張り地のソファを置いたり、インダストリアルスタイルのトレンドから黒をアクセントカラーに用いたりして、ナチュラルななかにシック・洗練・モダンといった雰囲気を感じるコーディネートがよく見られました。

ナチュラルスタイルは万人受けする一方、個性に乏しいと思っている方もいるかもしれません。しかし、だからこそ他のスタイルとのミックスを無理なく受け入れることができます。この度量の大きさはナチュラルスタイルの長所です。

和のニュアンスを取り入れた「ナチュラル+和」、照明やファブリックなどに北欧テイストがある「ナチュラル+北欧」、ポップな色をアクセントに用いてカジュアルな印象の「ナチュラル+カラー」、黒いランプシェードやヴィンテージ感のある家具を使った「ナチュラル+インダストリアル」、花柄のファブリックや女性らしい雑貨を用いた「ナチュラル+エレガント」。このような具合に、ナチュラルをベースに他のスタイルを混ぜ合わせているインテリアも多く、ナチュラル以外のスタイルでこれは難しいでしょう。

洋服にたとえれば、デニムパンツのようなもの。トップスは白シャツでも、ボーダーのTシャツでも、レースのチュニックでも、なんでもこい。そして、デニムもトップスに合わせて、ぴったりしたスキニー、ボリューム感のあるワイドパンツ、ルーズなボーイフレンドデニム、はたまたダメージ加工タイプなどから選ぶ。その組み合わせには着る人の個性が表れています。

同じように「ナチュラル+α」のインテリアは、肩に力の入らない暮らしを大切にしながらも、あなたや家族の個性を表現することができるスタイルです。

07. 5月 2021 by Re-size.
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