わかりやす~いコンクリートの話。その2

・・・・・・先回の続き

コンクリート(以下 CON)の品質というものは現場の状況、特に気象条件に大きく左右されます。現場に搬入される生CONは、まさに字の如く生きていると言ってていいでしょう。

と、その前にCONは何で出来ているか、お話します。
基本は、砂と砂利と水とセメントで構成されています。
この配合を変えることによりさまざまな強度のCONができるのです。(厳密には他にも調合されるものがありますが、専門的になるのであくまで基本。)
これらが化学反応を起こしCONが徐々に硬化していき、カチンカチンのCONが出来上がります。

話をもどして。
CONは生きてるって言うこと・・・・
そう、生CONも人間と暮らす環境と同じで気温が高すぎても低すぎてもいけません。僕が思うに、人間が快適と感じる気温がCONにも適していると考えます。

気温が高すぎると(真夏の炎天下のように)急激な水分蒸発により、硬化後クラック(ひび割れ)などの原因になるでしょうし、又気温が低すぎると(氷点下になんかなると)水分が凍結して硬化できずにボソボソのCONとは言えないものになっちゃいます。

又、雨や雪の日にも注意が必要です。
前にもお話したとおり、プラント(工場)で配合されたものが現場で施工されることが原則です。
現場で生CONを打設後、雨など入らないようにしっかり養生されればよいのですが、なかなか完全とはいきません。やはり雨が降っていない時に施工するのがよりよい方法だと思います。(それも直射日光が当たらない曇りの日なら尚よいでしょう。)

それと気を付けたいのは、現場とプラントの距離。
理想は30分以内で到着できる距離。1時間も掛かるようならやめたほうがいいかも・・・・
なぜならミキサー車がプラントを出て現場に向かっているときから既に硬化は始まっていきます。
真夏のすごく暑い日なんかでしたら1時間以上経つと、目でも手で触っても硬化しているのがわかります。

できるだけ現場から近いプラントから生CONを出荷することがよりよいCONの品質を保つ要因になるんですね。

24. 2月 2008 by Re-size.
Categories: 仕事, 住宅, 建築 | Leave a comment

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